舞台(いた)を使用した俳句

舞台(いた)に関連した俳句の例をまとめました。

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舞台(いた)を含む俳句例

客席も舞台も寒き風の中/夢声

闇涼し蒼き舞台のまはる時/篠原

芝舞台日雀山雀四十雀/星野紗一

我をのせ廻る舞台や去年今年/泰

石舞台大きな春の闇つくる/原裕

天高し石組粗き石舞台/塩川雄三

盆狂言舞台と空と月二つ/赤松子

夕はへや舞台の隅の貝の華/友梅

夕映の独り舞台ぞ黒鶫/長田秋男

石舞台に宙より流る円舞曲/妹尾健

春寒や足跡かさね石舞台/宮崎広子

七月の舞台鞴の茣蓙に雨/宮武寒々

敬老日踊る舞台は春団治/秋庭十一

敷舞台拭き清めあり謡初/高浜虚子

清水の舞台灯すや六斎会/水茎春雨

舞台裏からも讃美歌聖夜劇/長田等

春の暮狐きて舞へ石の上/巌谷小波

樒もて舞台囲めり鬼来迎/中島真理

冬かもめ神社全景浮舞台/倉橋羊村

勾玉の春月出でよ石舞台/高橋克郎

俳句例:21句目~

舞台より風来る東踊かな/奥坂まや

揚船に舞台かゝりぬ浦祭/中山冬麿

舞台はね道頓堀の冬の月/片岡我当

朝寒や舞台にのぼる影ぼふし/梅室

朧夜の舞台を支ふ柱かな/稲田眸子

炎帝や蝶の落下す石舞台/角川春樹

秋色のど真中なる石舞台/辰己セイ

羽衣に桜吹きこむ舞台哉/正岡子規

開幕の舞台の袖の初衣桁/高澤良一

音殺し舞台を回す霜の夜/飯田正太

隍に蝶の相摶つ石舞台/鳥居美智子

遠足が去り石舞台怖き石/森田智子

緞帳は春の空なり石舞台/安居正浩

月の人舞台化粧のそのままで/辻桃子

踏青や沓のかたちの石舞台/藤田直子

雁行くや月に片照る石舞台/羽田岳水

鶏鳴くや雪一刷けの石舞台/奈良文夫

杉の実や観世創座の土舞台/宮田正和

極月の舞台悪党ぞろぞろと/馬場駿吉

清水の舞台に置かれても蜆/櫂未知子

俳句例:41句目~

トラックの荷台の舞台秋祭/大貫正子

一山の枯れ清水の舞台圧す/高澤良一

一面に月の江口の舞台かな/高浜虚子

七月の舞台幕ごと飯食べる/宮武寒々

清水の舞台の上の雪達磨/五十嵐播水

湯豆腐の踊り舞台の敷昆布/工藤節朗

白洲ある古き舞台の能始/松本たかし

白菖蒲水を舞台に爪で立つ/星野光二

紅葉忌舞台の裏に修しけり/石川春象

再会や舞台の上の枯れ山河/対馬康子

清水の舞台に妻が立ちて春/鈴木鷹夫

冷房のききて舞台は人殺む/いさ桜子

双手あげ一睡さめし壬生舞台/矢津羨

囀に浮きし清水舞台かな/海老根紫西

翻訳劇の舞台が底に四月尽/高田律子

舞台いま濡れ場扇を荒使ふ/鈴木鷹夫

夏真昼回り舞台の静止せる/柿本多映

舞台の風花東踊の妓に髪に/楠本憲吉

舞台より衣擦繁き春の宵/郷原喜代子

舞台中勇める都をどりかな/辻本斐山

俳句例:61句目~

舞台裏見えて涼しき野外劇/伊東白楊

太竿の響きや月の農舞台/杉原美代子

船舞台濡るゝ柳の雨となる/江口竹亭

山雀や舞台は敷きし緋毛氈/野村喜舟

菊の名も誇らか國華晴舞台/高澤良一

遅日なり舞台に残る道具方/押野/裕

年わすれ宿は鼠の舞台かな/浜田酒堂

都をどり舞台目細の顔ばかり/及川貞

露寒や舞台の袖の闇ゆれて/丹羽啓子

鳴神の舞台も街も雷雨して/片岡我当

傾きて裾濃のおぼろ石舞台/倉橋羊村

桑の実の紫こぼる石舞台/柴崎左田男

正月の月出て照らす石舞台/矢島渚男

うつせみや一切空の石舞台/渡辺恭子

草萌ゆる匂ひの中の石舞台/梅田/葵

これより夏砂州を舞台の花宴/高澤良一

松風にしぐるゝ能の舞台かな/高浜虚子

稽古場の舞台冷たく光りをり/大野彰子

つかのまの流れ舞台や鵜松明/宮坂静生

能稽古舞台の冷えや文字摺草/石川桂郎

俳句例:81句目~

蝗飛び日は暈着たり石舞台/水原秋櫻子

ウインドは廻り舞台よ雛占め/依田栄子

神事近き作り舞台や楠若葉/河東碧梧桐

二月礼者舞台衣裳のまま来る/棚山波朗

村芝居稲架を舞台の袖として/品川鈴子

人間国宝舞台に咲かす萩の花/三宅文子

六方を踏むにやゝ揺れ舟舞台/吉富無韻

冷まじく般若舞台に現はれぬ/原子公平

壬生念仏舞台を風の通りけり/西村和子

壬生狂言舞台と席のこの空間/古屋秀雄

花の間に嵯峨念仏の舞台見え/福井圭児

うつし世の蜥蜴の走る石舞台/平野美子

舞台果て奈落の暗さ虫の鳴く/片岡我当

大銀杏散り敷き琵琶の仮舞台/辻村勅代

冬帝のずしりと在す石舞台/小川原嘘帥

冬鳥の翔ちて影とぶ石舞台/山上樹実雄

幕あきて舞台の寒気初芝居/依田由基人

心ここにあらざる清水春舞台/高澤良一

掃初の塵もなかりし敷舞台/高橋すゝむ

天道虫翅をたたまず石舞台/小島千架子