学校に関連した俳句の例をまとめました。
学校を含む俳句例
甦る学校町の九月かな/竹田哲
船が着く妓生学校夏柳/原田青児
学校の裏山にかけ兎罠/小林呼渓
学校は村立菩薩春近し/古舘曹人
学校も焼場も桃の花の中/日原傳
学校の廊下に拳大の雪/富沢葦生
学校は町に忘られ冬休/村岡籠月
青山の学校にあり冬籠/子規句集
美しき学校あらば草朧/攝津幸彦
学校の隅にまばたき羽抜鶏/原田喬
学校の階段怖い夏休み/太宰真依子
学校へ一里は歩く竹の秋/茨木和生
学校が厭で氷塊蹴り帰る/辻田克巳
学校へ来ない少年秋の蝶/藺草慶子
学校が平地の最後雪の峯/茨木和生
学校へ琴運び込む文化祭/小西瑞穂
学校の兎にながき春休み/八染藍子
学校へ行かぬ子達か蓬摘/正岡子規
学校やもの読める声春の雨/上村占
寺の山学校の山雪解風/星野真理子
俳句例:21句目~
一川を通す学校夕ざくら/落合水尾
学校の敷地になりぬ瓜畑/正岡子規
学校に来ない少年秋の蝉/蘭草慶子
人来ては花仰ぎ去る藩学校/下田稔
学校の旗竿高き冬野かな/正岡子規
学校の昼静かなり百日紅/正岡子規
休日の学校に来て橇遊び/太田土男
休日の学校に来る春の鵙/高澤良一
植田原学校の島駅の島/笠原ひろむ
経歴に国民学校亀鳴けり/内田美紗
八重桜学校裏は風ばかり/川崎展宏
鵙高音学校つとに始りぬ/芝不器男
学校に闇の集まり秋の暮/森田智子
色鳥や小学生は学校へ/今井千鶴子
学校のうさぎ当番花の昼/瀬川/恵
学校の裏猪垣の続きたる/茨木和生
坂町の坂に学校小鳥来る/槇田清子
太鼓うつ山の学校の霰かな/龍岡晋
学校の上に絵凧が唸りけり/内田百間
学校の二階に朝日鵙鳴けり/茨木和生
俳句例:41句目~
学校の土管あふるる雪解水/茨木和生
霧にこゑごゑ学校の形して/山口誓子
雪の野を一人学校より帰る/山口誓子
山の子等花葛がくれ学校へ/佐藤漾人
鈴懸の花の田んぼの学校よ/染谷杲径
足利学校菜園に摘む貝割菜/岩上登代
豆の花咲く学校の花壇かな/島田青峰
華鬘草足利学校の裏に摘む/岡本敬子
学校前の日毎に植田一つづつ/中拓夫
学校の月下美人を持ち帰る/光成晶子
二階建の学校見えつ麦の風/正岡子規
学校へ水飲みに来し田植人/松村幸代
学校の木犀昼飯抜きしのび/平畑静塔
学校の鶏鳴いてゐる秋の暮/辻田克巳
学校の渡り廊下の干菜かな/上原富子
分教場閉ぢぬ目高の学校も/神山果泉
学校の桑の大木夏立てり/九鬼あきゑ
受験子を待つ学校の大金庫/松村富雄
学校の音春眠を妨げず/竹下しづの女
紅梅や「学校」の文字力満つ/有働亨
俳句例:61句目~
目高ゐる学校とまでいかぬ数/森郁江
子雀に学校の屋根まだ暮れず/上村占
螢籠臨海学校寝しずまる/田川飛旅子
学校が好き朝顔に水をやる/津田清子
杉苗植う学校林の遠き道/澤柳たか子
学校が消えてなくなる青嵐/岡田史乃
朧夜の学校に用ありにけり/増田龍雨
学校の森を遠見のころもがへ/岡本眸
学校と塵塚もあひ梅雨の寺/西本一都
学校に声満ち雪は宙に充ち/津田清子
島の教会島の学校楝の実/山田みづえ
学校街並木も神田祭にて/水原秋櫻子
学校へ舟でかよふや秋出水/加藤覚範
学校に残されしもの傘の骨/岡田耕治
学校に畳の間ある歌留多かな/森田峠
学校初校門に雪だるま晴れ/柴田澄子
学校のさくら一番見事なり/福井隆子
山彦と晴れて学校始めかな/松下鶴生
学校の試験過ぎたる昼寝哉/正岡子規
学校医疲れて戻る夕さくら/相馬遷子
俳句例:81句目~
休日の学校に咲くフジバカマ/金田咲子
学校の水流れをる枯野かな/藤田あけ烏
鳩小舎に学校始の日はぬくし/小川千賀
みどりさす開智学校玉座の間/鈴木妙子
ホプラの葉風に喝采夏季学校/力石郷水
七人の案山子が守る学校田/吉田美佐子
学校が遠くに見ゆる春の風邪/波戸岡旭
十ほども学校田の案山子かな/太田秋峰
学校で教へないこと韮の花/夏井いつき
学校に棲みすいてゐる狸なり/小松道子
学校に棲みつく童話の好きな鳩/穴井太
学校のあとに淋しき青田かな/正岡子規
学校のにはとり鳴きぬ黍嵐/吉田美彌子
学校のまぶしき位置に里桜/宇多喜代子
学校の教材園の菜虫取る/天野/逸風子
学校の門閉ざしある淑気かな/森田公司
海の見える学校奇形の鳥を飼う/穴井太
学校始そのはらからに日冷し/吉村落暉
学校始兎の檻に先づ集まり/町田しげき
学校祭終へてたちまち秋深し/岩井柳蛙