俳句例:101句目~
ふくいくと雲の生まるる手毬唄/三田きえ子
忘れたるところはとばし手毬唄/今井つる女
手毬唄うたひくれたる人のこと/池内たけし
手毬唄おもひだすまでつきにけり/若井新一
手毬唄かなしきことをうつくしく/高濱虚子
数ふるははぐくむに似て手毬唄/片山由美子
手毬唄やがて消ゆべきものなれど/齋藤愼爾
手毬唄とぎれて手毬それたるや/大木さつき
覚えよき子よとたたへつ手毬唄/小澤満佐子
曼陀羅や手繰りてつなぐ手毬唄/長谷美知子
病むひとのうたひはじめし手毬唄/廣瀬町子
手毬唄それも忘るるもののうち/後藤比奈夫
手毬唄ここのつ十はさびしけれ/能村登四郎
手毬唄哀しかなしきゆゑに世に/久保田万太郎
海女の子のひとりになれし手毬唄/栗林田華子
雪さそふものとこそ聞け手毬歌/久保田万太郎
手毬唄しんみりきいてゐる犬かな/冬の土宮林菫哉