俳句例:101句目~
真菰編む爺婆が居て星とべり/長谷川かな女
死の家遠見に舟漕ぐばかり老爺の手/伊丹公子
なめとこ山の熊突爺について行く/夏井いつき
なのはなや魔爺を下れば日のくるゝ/蕪村遺稿
種案山子死んだ爺様に似てをられ/竹南寺摩耶
なのはなや魔爺を下れば日のくるる/與謝蕪村
炉辺の婆々おつゝけ爺が帰るといふ/鈴木花蓑
八十八夜まずはおじいちゃんにお茶/中林節子
雲の峰みるみるしらがのおじいさん/小沢信男
老爺とつとつこぼれるように言葉吐く/山岡敬典
炬燵出づればすつくと老爺峰に向ふ/加藤知世子
馬も召されておぢいさんおばあさん/種田山頭火
案山子の白つぽいのを立てゝもう帰りゆく阿爺/中塚一碧樓
ここに人の運勢うらなう小鳥と居て/その爺さん/荻原井泉水
ここに人の運勢うらなう小鳥と居て/その爺さん/荻原井泉水