俳句例:101句目~
辞書は机上に開きおくもの秋初風/高澤良一
新涼やわが書の載れる師の机上/中戸川朝人
目次に目あそばせ梅雨の日の机上/高澤良一
故志あはれ机上の笛をとらむかな/細谷源二
梅雨の机上ペン一本が不逞なり/大山安太郎
りんご紅し机上に愛をころがして/飯村寿美子
もみづれるカナダを机上プランかな/高澤良一
夫婦友なる刻香りけり机上の柚子/加藤知世子
霜焼けのくすり机上にモオツアルト/桜井博道
吾子なくて空蝉いつまで机上なる/松本千恵女
ペン胼胝や机上に辞書とフリージア/岸はじめ
石榴割つて蟻のこぼるる机上かな/山田みづえ
フリージア置きたる息子の机上かな/岩田あや子
机上に二日花を置かねば黴に噴かる/加藤知世子
吾子が持てこし木の実机上の灯に更けつ/林原耒井