俳句例:101句目~
猪垣をつくろひ百姓捨てきれず/前崎三千代
鹿垣を見つつもぞ行く有馬かな/阿波野青畝
鹿垣の天駈くるごとのびにけり/加藤三七子
猪垣に神酒なみなみと注ぎけり/白岩てい子
猪垣にはやき灯をいれ山まつり/小山/寒子
猪垣のさほど頑丈には見えず/長谷川十四三
しののめの色に鹿垣のびにけり/加藤三七子
鹿垣に又沿ふ道となりにけり/山内/年日子
猪垣も結はぬ過疎地となりはてし/稲畑汀子
猪垣の木戸を南京錠に鎖す/なかにしたけし
猪垣のこころもとなく組まれあり/小坂蛍泉
猪垣の霧のあたりに浮かびけり/八木林之介
道は鹿垣の上を行く真盛りの梅に/河東碧梧桐
田を植ゑて猪垣を結へり宇陀の峡/水原秋桜子
猪垣に草生ふからすびしやく生ふ/八木林之介
鹿垣のみち阿夫利嶺に入りにけり/鈴木しげを