俳句例:101句目~
水は澄むに砂利掻く音の春日影/安斎櫻カイ子
田打帰りのつまづきやすき道の砂利/大熊輝一
砂利トラック洗ふ馬洗ふごとくなり/木村蕪城
砂利といふ落花の馴染みにくきもの/後藤比奈夫
雪を被て砂利濡れあへりなつかしき/千代田葛彦
菜をかかへ砂利もしぐるるたつきかな/室生犀星
砂利を曳く馬見つゝ小春の日暮れたり/島田青峰
さだかに夏空音さし交いに砂利を練る/古沢太穂
砂利にスコップ突きさされしまま驟雨中/古沢太穂
引く潮に砂利鳴る音や夏の月/本田あふひ句集/本田あふひ