俳句例:101句目~
天使のごとく娼婦のごとく毛糸編む/加藤三七子
天使の愛うらおもてそして裏/中原道夫「蕩児」
キャベツ畠はききわけのない天使が腐る/金子皆子
「飴玉天使」をほほばる首夏の踏切番/磯貝碧蹄館
天使も眠りそびれてをりにけり/永方裕子「洲浜」
春の雲今日は天使の姿して/孝子/フォンツェルセン
天使絵のクリスマスカードはフィンランド/梶川静江
天使の喇叭咲く日バンクーバーの四代母子/伊丹公子
天使もいさかひすなりさびしくて/水原秋櫻子「新樹」
不眠の天使さまよひゐるべし小さなる黒き菫の束あるあたり/葛原妙子