俳句例:101句目~
雲雀すつ飛ぶ白根山頂駐車場/山田みづえ
山頂に立つ矛錆びて岩ひばり/堀内ひろし
湖風の山頂ホテル灯を派手に/柴田白葉女
山頂に登りて今日の新聞燃す/加倉井秋を
虎吼えてかの山頂を老けさせる/安井浩司
リフトにて山頂へなほ冷えに行く/辻田克巳
いま山頂に汗よろこびて看護婦達/飯田龍太
山頂に桜樹のありし咲き満ちて/成瀬正とし
山頂の蜂飢えまひるのなみがしら/坪内稔典
阿蘇山頂がらんどうなり秋の風/野見山朱鳥
山頂や日の出待つ間の煮しめ芋/つじ加代子
かんじきに乗る山頂に溺れぬため/小川双々子
山頂でいつまでも帽子を振っている/西川徹郎
山頂の見えて晴れ間や水見舞/吉武月二郎句集
阿蘇山頂にんげん冷ゆるかけらほどに/玉城一香
山頂はごろごろ岩や御来光/河本和「かつらぎ選集」