俳句例:101句目~
芝焼いて旧居のままのたたずまひ/高浜虚子
虚子貼りし隙間小諸の旧居なる/稲畑廣太郎
冷めたくも八雲旧居の句碑なづる/高木晴子
山吹に四つ目垣なる蘆花旧居/阿部みどり女
ヘルン旧居に濃い夏明治の机枕み/伊丹公子
蝶になり訪ふ日もあらん虚子旧居/高木晴子
秋蝉の鳴きわたりゐる虚子旧居/柴山つぐ子
馬鈴薯咲くや赤彦旧居へあと二町/大野林火
浅間嶺の雪吹き込めり虚子旧居/栗田やすし
三重吉旧居の白い鳥ことり白式部/澤柳たか子
マンションヘ旧居の蟻と着きにけり/松山足羽
子規旧居伸びほうだいの若葉かな/高橋今日子
カフカ旧居探る舗道に蜥蜴の尾/津野美都江/『ひなげし』