神酒に関連した俳句の例をまとめました。
神酒を含む俳句例
土器の神酒冷たき初詣/池田秀水
月山の御神酒が出て船遊/茨木和生
神酒酌む鞴祭の欠け茶碗/小島禾汀
上器に浸みゆく神酒や初詣/高濱年尾
滝壷を神酒もて浄め滝開き/伊東宏晃
三方の御神酒賜はる初社/海野みち子
田遊の嫁大杯で御神酒受く/川越蒼生
盆櫓組む校庭に神酒を撒き/高萩弘道
雪中に神酒の匂ひや鍬始め/高室呉龍
土器に浸みゆく神酒や初詣/高濱年尾
土器に花のひツつく神酒哉/正岡子規
冬籠撤下の神酒にほろ酔ひつ/高田蝶衣
凧合戦凧に気付の神酒を吹き/児玉寛幸
初伊勢や素焼の盃の神酒甘し/巽恵津子
神酒そそぎ川今宵より鵜飼川/松井利彦
神酒受くる日焼禰宜より秋祭/亀井糸游
神酒添へてある竜神の初秋刀/鈴木夢亭
虫送る藁馬に神酒浴びせたり/山下智子
浚ふ井の水神に先づ神酒注ぐ/高橋向山
流れにも神酒をそそぎて山開/伊藤通明
俳句例:21句目～
初午の世話人の茶は神酒のこと/河野静雲
初漁の神酒吹きかけて舵を守る/姫宮研石
御師の家に神酒を提げし賀客かな/堀古蝶
息つぎの神酒汲みあへり梶の鞠/中田余瓶
星合の石鎚山の神酒いただきぬ/黒田杏子
杉菜風火入れの窯へお神酒かな/脇坂啓子
梅を挿して神酒は供げず鳴雪忌/富安風生
神酒みたす青竹筒や山はじめ/阿部ひろし
神酒撒いて浄める牛の角突き場/山崎羅春
泥落し牛にも神酒を舐めさせて/柴田美雪
賜はりし裸参りの御神酒かな/矢作早智子
野分晴攀ぢて雄山の神酒を享く/小林碧郎
田に神酒を撒きたるのみの農始/吉岡道夫
波際に神酒たらたらと初若布刈/安達波外
樽の香の御神酒を受くる初詣/大関とし子
海神祭の祝女潮にぬれ神酒あふる/松永/麗
綱渡舟春のまつりの神酒のせて/駒沢たか子
神酒飲んでどんどの竹を伐りにゆく/安部粋
神酒吹きて斧のくもれる山始め/藤原たかを
猪垣に神酒なみなみと注ぎけり/白岩てい子
俳句例:41句目～
姫神に織初めの神酒たてまつる/金子星零子
鷽替の勢子先づ禰宜の神酒を受く/福井大節
神酒やがて岨ゆきてさめる紅葉かな/飯田蛇笏
野ゝ宮の神酒陶から出か哉/一茶/文政元年戊寅
