俳句例:101句目~
冬がすみ日月ところ得て泛けり/新谷ひろし
咳くときは日月みじんひとりの秋/原コウ子
萩刈つて日月あたらしくありぬ/長沼利恵子
笹刈るやわれら日月に憑かれたり/鷲巣繁男
日月を送迎連座のジャワほとけ/伊丹三樹彦
いぬふぐり日月かくもこなごなに/益生あづさ
蓮の実とぶ妻もしなくば日月なし/磯貝碧蹄館
菊咲いて枯れて日月あたらしく/阿部みどり女
父母なる日月甘藍は肥ゆ内側より/磯貝碧蹄館
脚光浴びざる父母にも日月茄子の馬/磯貝碧蹄館
学徒征かしめし日月消えずよ青松笠/磯貝碧蹄館
吾を生みし天に日月地に牡丹/野見山朱鳥「曼珠沙華」
ひやゝかや日月古りし菩薩たち/『定本石橋秀野句文集』