俳句例:101句目~
おしゃべりのあみだかぶりに寒明くる/松澤昭
いとせめて送火明く焚きにけり/長谷川零餘子
雪の富士立てり嘆きの夜ぞ明くる/水原秋櫻子
水木渓き花籠に今日忌が明くる/阿部みどり女
寒明くる日の訃報ありまことなる/阿部みどり女
滝の凍て仰ぎかねたる空明くる/飛鳥田れい無公
明くる夜をとらで仕舞ふや下手相撲/サガ-野明
打ち明くるごとくに水の澄めりけり/鳥越久美子
ヴィオロンの音はもう聞けず寒明くる/稲畑廣太郎
明くれば空の青きより来り咲く木蓮の花/安斎櫻カイ子