俳句例:101句目~
みちのくの星燦然とどんど焚く/三谷いちろ
チユーリップ園に燦爛師は古稀に/木村蕪城
初日燦々死に価して生きたかり/磯貝碧蹄館
えり挿すと堅田はひかり燦めく地/宮坂静生
暮れぎはの水燦くはかいつぶり/今井杏太郎
秋風一燦閑右衛門家のピエロたち/石原八束
酷暑燦然たれば死するも我が勝利/斎藤空華
燦と日が連翹の黄はなんと派手/池内友次郎
草の実の瑠璃色燦と枯れはじむ/稲垣きくの
ロビー冷房船よりの灯を燦めかす/河野多希女
銃後に燦としておとづれる刃のひかり/室生犀星
冬日燦々さよならを終の一語とす/赤城さかえ句集
金星ロケットこの日燦燦とパンむしられ/金子兜太