俳句例:101句目~
海の風ほしいまゝなり星まつり/鈴木真砂女
海風に木瓜の朱奪られ善守の堂/加倉井秋を
羅蛇の如く海風に吹かれ立つ女/島村元句集
木の葉髪海風しろくなりにけり/佐野まもる
にほひつゝとほる海風伊豫すだれ/佐野まもる
人を送つて病院の門を出ると海風/栗林一石路
海の風アーチのばらにこと~く/阿部みどり女
遠淡海の風鳴るえりの解かれけり/原田しずえ
海の風よび込みたかむどんどの火/きくちつねこ
なん本もマッチの棒を消し海風に話す/尾崎放哉
蚊帳いつぱいに海風がきて明けてゐた/栗林一石路
海風や艇庫に棕櫚の花こぼす/石井美代子「春嶺同人句集」