俳句例:101句目~
踏切を越え早乙女となりゆけり/波多野爽波
ひまはりの黄が踏切に立ちつくす/石郷岡芒々
ふみきりに海の音きこゆ豆の花/久保田万太郎
彼岸みちいま踏切のあきしかな/久保田万太郎
踏切は昨日のままの茄子ころがり/鈴木六林男
踏切りいつも生きねばならぬ青嶺見ゆ/寺田京子
大上段に踏切の棹油照/岩崎喜美子「一筆啓上」
「飴玉天使」をほほばる首夏の踏切番/磯貝碧蹄館
踏切に神輿せかれてしまふなり/宗田安正「個室」
踏切を一滴ぬらす金売/秋元不死男「秋元不死男全句集」