俳句例:101句目~
廓行きの車夫にぬかれる寒さ哉/正岡子規
廓街の時雨を裸馬に乗り過ぎつ/宮武寒々
廓路地コの字にめぐり日が詰る/平井さち子
夜すずみや廓ぞめきに打ちまじり/清原枴童
我のせて廓を出でよいかのぼり/遊女-たま
ひぐらしや古りたる小木の廓あと/皆川盤水
廓ぬちやまた牡蠣舟へ下りる路地/後藤夜半
お姫さんが廓言葉にて残菊紅し/長谷川かな女
廓の夜のひや~とする歩いてゐるなり/小澤碧童
ばいの子の廓ともりてわかれけり/久保田万太郎
ばいうちの廓ともりてわかれけり/久保田万太郎
廓然と焼きこぼれなき柚味噌かな/菅原師竹句集
海贏の子の廓ともりてわかれけり/久保田万太郎
海贏うちの廓ともりてわかれけり/久保田万太郎