俳句例:101句目~
須佐之男の裔を祢宜とし木の葉ふる/飴山實
菖蒲ひらき眉間は武士の裔なるか/古舘曹人
すててこをずり上げご家老職の裔/出原和子
水軍の裔の速櫓や雲の峰/渡部抱朴子「地籟」
春燈をつぎて在して古き裔/『定本石橋秀野句文集』
ゆがみ木の鏑矢の裔や老の春/京-随流/元禄百人一句
壇の浦とほからなくに落人の裔いまに住む浅き山里/窪田章一郎
ほしいままにありし海賊の裔として島のおほかた村上の姓/川野弘之
劫初の火その子/孫のその裔の飛火ぞマッチ摺るに生れたる/高橋睦郎