俳句例:101句目~
通夜の兄弟ひとつ文旦むきにけり/邊見京子
花枇杷に不良兄弟ひそみいる/長谷川かな女
茅の輪匂ふ神官兄弟ほそおもて/鍵和田ゆう子
兄弟の墓に梅雨入りの山河あり/長谷川かな女
兄弟裏山のきのこ取り朝雨に濡れ来る/大橋裸木
野馬追へ具足着け合ふ兄弟/松崎鉄之介「長江」
兄弟の並ぶ墳墓や虎が雨/下村梅子「四季選集」
兄弟学校へ南瓜棚の下から出てゆく/栗林一石路
よその兄弟はたらける野にてはたらく/栗林一石路
八月一日反戦デモに押しかける兄弟輝しい顔だ/橋本夢道
兄弟は病み父さんはいよよ老い二上山は晴れていますぞ/池田はるみ