焼鳥に関連した俳句の例をまとめました。
焼鳥を含む俳句例
焼鳥の串のあめいろ春の磯/原裕
きなくさき戦が間近焼鳥/高澤良一
焼鳥や銀の髪もつ露語教師/日原傳
焼鳥や都電の軋り蹠より/木村川至
看板に山鳥つるや焼鳥屋/中山稲青
花屑を吹き焼鳥を裏返す/上井正司
焼鳥焼酎露西亜文学に育まる/瀧春一
焼鳥の串まで焦げて酔迅し/高澤良一
木枯や焼鳥屋火を荒づかひ/土生重次
焼鳥の歯の美しや漱石忌/秋元不死男
鶫焼き夜風荒るるに任せたり/大串章
この街のこの焼鳥屋この隅に/高澤良一
八十八夜骨壷によき益子焼/鳥居美智子
焼鳥や友とし古りぬいくさより/森澄雄
戸口なる紅葉明りや焼鳥屋/吉岡禅寺洞
焼鳥の灯の遠きまで歩きゆく/仙田洋子
焼鳥や恋や記憶と古りにけり/石塚友二
秋めくや焼鳥を食ふひとの恋/石田波郷
食べたかず串で数へて焼鳥屋/鷹羽狩行
鶫焼くひるげに寄りて皆ねむし/瀧春一
俳句例:21句目~
焼鳥に檜葉敷き坐る紅葉かな/島村元句集
焼鳥や訃報ばかりのさえずる日/永島転石
焼鳥冷めて目線平行のまま熱し/宮崎二健
大靄に焼鳥の串落としけり/長谷川かな女
泊つ山のくろくかなしき鶫焼/小松崎爽青
焼鳥に生きる楽しさなどを言ふ/細川加賀
焼鳥のアラビア文字の姿かな/渡辺誠一郎
焼鳥の串が洗つて干してありぬ/山本馬句
鶫焼しんじつ骨をしやぶるのみ/泉田秋硯
鶫焼きもてなす米屋与左衛門/野見山朱鳥
焼鳥の煤けしのれん肩で押す/田上さき子
焼鳥やしずくのような日暮れ鳥/金子兜太
宿の子と鶫焼く爐をかこみつゝ/石橋辰之助
鶫焼きしあととおぼしき山路かな/木村蕪城
去年今年焼鳥屋のまえすぎにけり/深町一夫
止木に焼鳥食ぶ秋風地を吹きぬけ/宮坂静生
焼鳥を銜へてセルの夜なりけり/百合山羽公
眠れない胃に焼鳥が鳴いていて/大貫つるじ
焼鳥やカワ/ネギ/ハツと声とんで/高澤良一
煽ぐ焼鳥パチンコの電鈴壁越しに/秋元不死男
俳句例:41句目~
どぶろくの酔ひ焼鳥ももう翔ぶころ/園田夢蒼花