旅疲れに関連した俳句の例をまとめました。
旅疲れを含む俳句例
秋風の三面鏡に旅疲れ/星野立子
旅疲れ孕雀を草に見る/高濱虚子
旅疲雪にちらつく絣の目/樋笠文
鴬のすこしみだらな旅疲れ/岸田稚
春の旅疲れ心の三日かな/島田青峰
歇むまじき藤の雨なり旅疲れ/久女
旅疲れ癒す鰻と誘はるる/稲畑汀子
ねぎ坊主厨に伸びて旅疲れ/塚原幾久
夜の蟻の畳に殖えて旅疲れ/河野南畦
旅疲れさらりと捨てん花衣/稲畑汀子
旅疲れついうと~と春火桶/高濱年尾
旅疲れ勿忘草の風に癒ゆ/大木さつき
枝豆を真っ青にゆで旅疲れ/降籏幸子
遊船に居てただ眠く旅疲れ/高濱年尾
やや寒と思ひしときの旅疲れ/稲畑汀子
旅愁とも旅疲れともリラ冷に/稲畑汀子
旅疲れ夏川に眼を落としゐて/高澤良一
旅疲れ癒え春の風邪残りをり/稲畑汀子
日がな霾りてどこかに旅疲れ/山田弘子
旅疲れ脛に秋鯖仕入れたり/鈴木真砂女
俳句例:21句目~
浪速踊見つつはあれど旅疲れ/富安風生
炎天はまぶし目を伏せ旅疲れ/高濱年尾
白玉や二度寝たのしむ旅疲れ/河野南畦
旅疲れ夫には言へず葛ざくら/吉川康子
旅疲れ納豆汁に酔ひて居り/赤塚喜美枝
夏帽を抱きて一日の旅づかれ/五十嵐播水
旅づかれ木の葉髪にも及びけり/山本久栄
旅疲れかくして語る夜長妻/竹下しづの女
旅疲れともなく家居きうりもみ/稲畑汀子
旅疲れにもあらねどもよき昼寝/高濱年尾
日をおいて出る旅疲れ麦の秋/八木澤高原
梅が香や慮外ながらも旅づかれ/斯波園女
旅疲れ首までつかる柚子の風呂/後藤澄子
残暑とて旅疲れとて消ゆるもの/稲畑汀子
沈丁の香もこそしるき旅疲れ/稲垣きくの
見るとなくみせばやを見る旅疲/大橋敦子
髪洗ひ頭蓋が小さし旅づかれ/殿村菟絲子
ブーゲンビリア無口となるも旅疲れ/鈴木真砂女
旅疲れなしとは言へず薔薇まぶし/阿部みどり女