廃校に関連した俳句の例をまとめました。
廃校を含む俳句例
廃校に集ふ同窓鳥渡る/杉本寛
蒟蒻の花廃校後十五年/茨木和生
廃校の朝礼台や冬紅葉/牧野敏子
廃校に残る落書鳥雲に/岸原清行
廃校の尊徳像や照紅葉/岡田幸弘
廃校に唄ふ鵤や月日星/水木なまこ
分校の廃校となる初時雨/河村昌子
廃校に大き算盤小鳥来る/松岡きよ
廃校に束ねし書冊緑立つ/木村蕪城
廃校に蛇口の並ぶ竹の秋/竹村/脩
廃校の松の一徹色変へず/後藤春翠
今日限り廃校となる卒業歌/佐藤信子
廃校は村の避難所震災忌/名高栄美子
廃校式次に控へて卒業す/藤田美智子
廃校舎月下の海と響きあう/大西健司
廃校が浮く邯鄲のこゑの中/鈴木鷹夫
百千鳥廃校式は歌で終ふ/土橋いさむ
廃校に今年も見しや返り花/高橋周子
廃校に残す巣箱や柿若葉/富田くにを
廃校に耳あてて聴く卒業歌/鈴本啓造
俳句例:21句目~
かなかなや廃校跡に朝礼台/高橋悦男
廃校の校歌の山を登りけり/岩本和雄
廃校の硝子戸透けり黄落期/茨木和生
廃校の蛇口ぽつりと捩り花/香西京子
初凪や廃校いまも図画を貼り/山田紀代
在りし日のまま廃校の桜咲く/松田雄姿
夏灯しおく廃校にいるうさぎ/対馬康子
廃校と決まりしよりの荻の風/蓮實淳夫
廃校の軒より巣立つ燕の子/前崎とし江
廃校に灯せし千の小かまくら/橋本榮治
廃校をコテージとなし鯉のぼり/山口博
廃校碑一基残れる秋思かな/福井乃扶子
廃校の真昼の暗さ馬肥ゆる/飯塚久美子
廃校跡百のひまわり我に向き/村上邦子
廃校の野球ベースに木の葉とぶ/水田江葦
廃校の母校のさくら吹雪かな/山田みづえ
廃校に「希望」てふ碑や露光る/高山香代子
廃校舎ありかすかな音海へつづく/大西健司
廃校の子供らの木霊している天井/青木久生
廃校に来ておしくらまんぢゅうす/管原みさき