手話に関連した俳句の例をまとめました。
手話を含む俳句例
初鏡手話試みて教師たり/浜明史
大空へ手話の宣誓草青む/指澤紀子
胸打つて手話の快諾春の風/奈良文夫
手話の手に席譲られし聖夜/横山睦子
少女らの手話の讃美歌致命祭/井田/明
手袋なし手話の青年言葉光る/坂間恒子
たつぷりと手話に表情春光す/赤尾恵以
ひらひらと手話もて蝶の物語/中村明子
空調の音のみ手話の激しかり/藤田敦子
鵙日和手話の二人が通りけり/角川春樹
手話の子の鞄地に置く冬紅葉/阿部寿雄
冬晴や手話に肉打つ音のあり/内田美紗
手話びとの青春しづか緑立つ/堀口星眠
小春日や習ひ始めし手話通じ/鹿喰悦子
やわらかき手話の目差し藤の花/広瀬孝子
全員の手話の讃へて月のぼる/中戸川朝人
反戦歌を少女は手話でえごの花/古川塔子
手話の会終へても手話や冬銀河/馬庭克己
手話の児に席をゆづらる灌仏会/中嶋志摩
手話劇に手話の拍手や文化の日/篠田悦子
俳句例:21句目～
爽やかや手話一団の旅とゐて/古賀まり子
秋ふかし白壁をゆく手話の指/奥村比余呂
花冷えに手話の温もり来て座る/武藤童山
手話の愛は胸に手を置く桃の花/鈴木鷹夫
おばしまに手話閑かなり大文字/芝山喜久子
手話交す少女二人やあたたかき/笠原/和子
手話楽し小春のことに触れをらむ/鈴木貞雄
植田風手話のごとくにささやけり/今田幸恵
母子草うなずく海風蜥蜴の手話/八木三日女
父子草と蜥蜴の手話の円形劇場/八木三日女
手話の子の瞳きらりと聖夜待つ/田中/道子
蚯蚓鳴く目に手で交わす手話の夜/名倉照子
いちめんのポピーしなやか手話の指/川村倶子
オーロラの間近に手話の乱れ出す/石田よし宏
灯下親し手振りして読む手話の本/小松世史子
遺跡の石蜥蜴の手話を彫りとどむ/八木三日女
手話の娘の買ふバレンタインのチヨコレート/今井桂子
