画廊/ギャラリーに関連した俳句の例をまとめました。
画廊/ギャラリーを含む俳句例
画廊出て人間赤し藪柑子/伊東達夫
春昼や画廊に集う女たち/小池風子
冷房の画廊に勤め一少女/岡田日郎
日脚伸ぶ画廊は銀座七丁目/坂井建
元町に小さな画廊春の雪/野木桃花
画廊出て夾竹桃に磁榻ぬる/飯田蛇笏
室の花余業に画廊開きたる/久米正雄
画廊守の老女は花に建国祭/伊丹公子
花冷の画廊は女あるじかな/青木重行
雑踏を抜け敗戦の日の画廊/門みのる
雪あはく画廊に硬き椅子置かれ/誓子
暮早きビルの画廊に商談す/山田弘子
人かげのまばらな画廊春一番/堀井敦子
六月の画廊に赤き椅子一つ/池田琴線女
冬帽や画廊のほかは銀座見ず/皆吉爽雨
年用意画廊に陳べて偽画偽筆/田中千岳
春昼の画廊に青き舟揺るる/大山キヌ子
水澄みて画廊の上に人の棲む/依光陽子
画廊出づ春月芽苞ぬぐごとし/宮坂静生
風死せる画廊かつかつ登山靴/宮坂静生
俳句例:21句目~
アネモネや画廊は街の音を断つ/斎藤道子
人を待つ画廊の椅子に日脚のぶ/吉屋信子
埴輪観る画廊は菊の香に満てり/西島麦南
客入りてクーラーつけるミニ画廊/乾澄江
幻想明度に無口になった画廊守/伊丹公子
画廊出てやがて画が消え街師走/皆吉爽雨
画廊出てポインセチアも電飾に/原田嶺子
暖房や花の絵ばかりなる画廊/小久保英子
画廊にて奇遇の春を惜しみけり/大島民郎
ギャラリーに泰西名畫園に梅/保田白帆子
何の風か湧く電流あおい地下画廊/伊丹公子
宮様に若葉の日さす画廊かな/長谷川かな女
梅干して午後は画廊ヘモネを見に/野口香葉
画廊出て師走の人につき当る/鍵和田ゆう子
遅日この画廊に時を告ぐるものなし/山口誓子
画廊にはきき耳立てて落ちている指/中村正直
青梅雨抜けてきたでしよう画廊の隅/伊丹公子