食堂に関連した俳句の例をまとめました。
食堂を含む俳句例
食堂の裏一枚に古氷/上村占
食堂に松風通る春の昼/桂信子
食堂の隣の卓の焼栄螺/高木晴子
常夏や公衆食堂膳忙し/松藤夏山
食堂に雀啼くなり夕時雨/各務支考
食堂の暗き一燈安居寺/五十嵐播水
春潮や朝の食堂とゝのひし/渡邊水巴
職員用地下食堂に雪崩聞く/五島高資
かもめ食堂本日休業猫の恋/浪山克彦
ひと時雨あるも面白食堂に/高濱年尾
薄色の鰈煮つけて風の食堂/阿部完市
詩篇あり東京巣鴨の食堂に/攝津幸彦
食堂の椅子みな逆さ冬の月/伊草節江
食堂はセルフサービス茸飯/田村睦村
小春日や杜の食堂皿鳴らし/羽部洞然
ああ不味きかもめ食堂扇風機/櫂未知子
いつせいに今朝の食堂菊の卓/星野立子
国後島の見ゆる食堂雛飾る/松崎鉄之介
義理で喰ふ食堂の飯四月馬鹿/皆川白陀
食堂が今混んでゐるスキーかな/森田峠
俳句例:21句目~
食堂のすべての窓に雪降れり/大井雅人
躁鬱食堂きのこの類が水に泛き/穴井太
食堂の箸うごくみんな緑の肺/志摩一平
食堂の隅にすわりて毛糸編む/京極杞陽
雪まろげやめてどや~食堂に/清原枴童
食堂のサンプルの照り四月馬鹿/今村恵子
未来永い子といて大学食堂混む/伊丹公子
小鳥来る食堂の椅子買い足して/神谷冬生
食堂もたきこめられし安居かな/皆吉爽雨
食堂を出て涼みけりこゝかしこ/正岡子規
食堂作法のぞく女の身は氷り/加藤知世子
学生食堂冷し中華は売り切れて/平木智恵子
食堂雑話時雨明りを頬にうけて/長谷川零餘子
子と春の食堂ゆつくりゆつくり吾も/上野さち子
不明な平和にはげしい皿鳴り食堂混む/五十嵐研三
虹を捕ろうかいやいや食堂で飯でも食おう/細谷源二
サンタ/マリア/グラーツェ大寺舊食堂「最後の晩餐」覆はれ了んぬ/高橋睦郎