おでん酒に関連した俳句の例をまとめました。
おでん酒を含む俳句例
合席も淋しき人かおでん酒/原田青児
古き友古き詩ありおでん酒/岩崎照子
百代の過客の一人おでん酒/長谷川櫂
甘えたき母似の女将おでん酒/南/水
牛市の寒さ封じのおでん酒/昆ふさ子
おでん酒酌むや肝胆相照らし/山口誓子
失業の受け皿なくておでん酒/佐藤節子
教師には向かない男おでん酒/近藤千雅
おでん酒夫の多弁を目で封じ/斎藤佳織
江ノ島の橋たもとなるおでん酒/堤靭彦
おでん酒百年もつかこの世紀/川崎展宏
倖せが誰でも似合ふおでん酒/高井敏江
おでん酒貧乏ゆすりやめ給へ/倉橋羊村
おでん酒わが家に戻り難きかな/村山古郷
おでん酒当を得ているその見方/高澤良一
おでん酒酌んで互ひに相識らず/田伏幸一
おでん酒風くろぐろと吹き通り/草間時彦
往生の語をもてあそぶおでん酒/小林康治
一人かと聞かれ注がるおでん酒/芝地裕二
カフカ去れ一茶は来れおでん酒/加藤楸邨
俳句例:21句目~
結局はおでん酒にて別れけり/井上鷺襲子
豆腐のみ食うべて老のおでん酒/大浜逸浪
貴方出世しますと女将おでん酒/堀/磯路
おでん酒あしもとの闇濃かりけり/久米三汀
おでん酒うしろ大雪となりゐたり/村山古郷
のれんよりはみ出す背中おでん酒/内山照久
妥協する気になつてきしおでん酒/角南旦山
急流のごとき世なれどおでん酒/百合山羽公
採点簿かくしにふれしおでん酒/能村登四郎
また電車とおり過ぎたりおでん酒/小西明彦
高飛車に決め付けらるるおでん酒/高澤良一
おでん酒美空ひばりが好きで好きで/平岡公子
人の世がたまらなく好きおでん酒/西村無二坊
河馬の背のごときは何ぞおでん酒/上田五千石
レールややはずれて生きておでん酒/古田保子