海開に関連した俳句の例をまとめました。
海開を含む俳句例
空もまた祓はるるもの海開/蔦三郎
寄せる波大きく返す海開/稲畑汀子
松の根を掃き清めして海開/中拓夫
海開小鳥屋は籠洗ひゐる/友岡子郷
廃船にも同じ白波海開き/鈴木鷹夫
海開かれて整はぬ波の丈/黛まどか
あやかしを畏み畏み海開き/高澤良一
まだ水の四肢に重たく海開/豊田淳応
ハワイヘとつづく海原海開/千原草之
土左衛門欲しがる海の海開/高澤良一
濤音に犬の追はるる海開き/高澤良一
売店はペンキ塗りたて海開/前川千花
雨の降る海を祓ひて海開き/塩川雄三
駐車場の線の真白き海開/荒井千佐代
海の幸供へて島の海ひらく/佐藤信子
引く波に壜の転び音海開き/奈良文夫
浦安を舞ふ巫女稚し海開き/正木千冬
海開き太平洋をまのあたり/小堀弘恵
海開き客なき店の並びをり/伊藤一子
海開き足は足踏みして洗ふ/辻美奈子
俳句例:21句目~
海開き辻の外灯点きしまま/友岡子郷
海開く日より有人駅となる/篠田悦子
声張りて磯の茶店も海開き/藤原たかを
女名のヨットひきだす海開き/品川鈴子
巻貝に汐鳴りとどく海開き/宇都宮八重
砂浜を少し焦がして海開き/岩淵喜代子
救助犬尾をふりあそぶ海開き/橋本榮治
立ち上る波へ塩打ち海開き/豊田八重子
海開きなど思ひつゝ遠くあり/石塚友二
海開まへに泳ぎし青パンツ/百合山羽公
海ひらく波に打ちこむ大太鼓/前田青紀
寝冷児のにはかにふえぬ海開き/三嶋隆英
禰宜病みて海女が幣振る海開き/高橋好温
販売機に電気を入れて海開き/篠田恵衣子
湧きつげる雲の白さや海開き/ほんだゆき
さざえ売りの土着の声に海ひらく/伊丹公子