狩の宿に関連した俳句の例をまとめました。
狩の宿を含む俳句例
梁や手拭薄き狩の宿/藤木倶子
その昔蒙昧宿や狩の宿/辻桃子
狩の宿階下激しき口喧嘩/辻桃子
新しき顔も一二や狩の宿/菅直桑
剥製の熊の銃きず狩の宿/後冨美恵
狩小屋の夜明なりけり犬の鈴/一茶
ふる雪に犬も退屈狩の宿/三好雷風
熊を貼り猪を敷き狩の宿/若井菊生
狩宿の炬燵や足の混みあへる/辻桃子
狩宿の階段ころげ落ちしひと/辻桃子
蒲団まで凍てし固さの狩の宿/檜紀代
銃箪笥てふ古きもの狩の宿/依田秋葭
五六戸の狩宿かゝへ山眠る/鈴間斗史
階段が土間へすとんと狩の宿/見学玄
鷹匠の系図を蔵し狩の宿/島谷王土星
山の端の星の大粒狩の宿/戸口千枝子
明日の山月に峙つ狩の宿/米沢吾亦紅
熊穴を出るころ忙し狩の宿/石井国夫
狩の宿一番鶏の鳴きにけり/松藤夏山
狩の宿夫と来て雪匂ひつつ/小池文子
俳句例:21句目~
狩の宿眇の老が帳場守る/白石よしを
あかつきの灯を煌々と狩の宿/力石郷水
あす越ゆる天城山あり狩の宿/福田蓼汀
ともしびのこんなに暗し狩の宿/辻桃子
子供たち眠れる狩の宿を出づ/松藤夏山
火の山の闇深かりし狩の宿/蓮尾美代子
雪掘れば焚く榾ありぬ狩の宿/田村了咲
狩宿の猪さばき場といふ流れ/村上杏史
前山に棲み古る木だま狩の宿/米沢吾亦紅
狩の宿月をさへぎるものもなし/田村木国
手配書の写真が貼られ狩の宿/高須のぶを
狩の宿よき月を見て寝たりけり/田村木国
身につけしものみな干さる狩の宿/佐藤健
馬飛ばしかへり来し娘や狩の宿/田村了咲
けつまずくものの多かりし狩の宿/伊藤白潮
狩の宿オロチヨンの子はもの言はず/田村了咲