調度に関連した俳句の例をまとめました。
調度を含む俳句例
すゝ掃や調度少き家は誰/蕪村遺稿
部屋うちの調度の写り金玉/田口圭
煤掃きや調度すくなき人は誰/蕪村
菊活けて貧しき調度見じとする/林翔
調度みな掌上のもの雛飾る/皆吉爽雨
人の世の塵美しき雛調度/後藤比奈夫
初鏡妻の調度も古りにけり/塚本英哉
在原雛の調度の料紙硯箱/高橋淡路女
黴蔵の調度一生に何度使ふ/福田蓼汀
室内の調度に目のゆく秋隣/高澤良一
有徳なるひとの調度や花筵/後藤夜半
桔梗の蕾祈祷の調度に似る/高澤良一
小物にも井伊の紋あり雛調度/廣瀬凡石
後の雛調度乏しく飾りけり/高橋淡路女
ギヤマンの雛の調度や成巽閣/田中明美
峡底の穂家秋あつき調度かな/飯田蛇笏
水中花調度の多き主婦の部屋/杉原竹女
盆栽菊調度の鉢も凝りに凝る/高澤良一
早春の調度見かけぬ小窓越し/飯田蛇笏
賣喰の調度のこりて冬ごもり/蕪村遺稿
俳句例:21句目~
透垣にとなりの煤の調度かな/飯田蛇笏
鍼もする僧が調度や榾埃/菅原師竹句集
売喰の調度のこりて冬ごもり/與謝蕪村
どれか一つ二つ欠けゐる雛調度/塩川雄三
真夜の地震ありたる雛調度かな/行方克己
雛調度牛車より誰が降りにけむ/高澤良一
さしあたり雛の調度を並べみん/高澤良一
ストーブを赤い調度として数ふ/吉岡翠生
煤掃いて卑しからざる調度かな/村上鬼城
不足なる調度になれて煤払/阿部みどり女
室咲や古き調度に埋もれ住む/島田みつ子
ことごとくまことをうつし雛調度/本田あふひ
遠き日の汝とかざりし雛調度/スコット沼蘋女
ライラック咲いて調度はもの古りて/大峯あきら