ピカソに関連した俳句の例をまとめました。
ピカソを含む俳句例
星流れピカソ一枚やぶきけり/皆吉司
贋作のピカソを愛す年の暮/久保純夫
蛤の十まり提げてピカソ展/宮坂静生
秋灯下ピカソの女何を見る/岩崎照子
釉厚きピカソの皿や山笑ふ/岡田貞峰
館五月陰翳ふかきピカソの絵/大橋敦子
ピカソ館出て炎天を登りゆく/佐川広治
ピカソみる同じ傾斜の夏帽子/鶴田恭子
下じきはピカソの青色初日記/杉浦一枝
水仙は微光ピカソの目も微光/脇本星浪
松葉蟹たべてピカソの話など/早川信一
ピカソ展出て蜜豆の店に入る/安藤雅子
画室では父もピカソも裸身なり/皆吉司
ピカソより見事に置かれ福笑/永田豊美
ピカソ展若葉に染まる人の列/山本圭子
秋暑しピカソ展出て目の疲れ/伊藤京子
老い知らぬピカソも逝きぬ紫木蓮/林翔
青嵐ピカソを見つけたのは誰/神野紗希
小春日や隣家の犬の名はピカソ/皆吉司
夏出水ピカソがそつと泣くことも/鷲田環
俳句例:21句目~
ピカソ展出て蟷螂の貌に遇ふ/島田まつ子
ピカソ忌の萩寺尿意しきりなり/塚本邦雄
花ざくろピカソ嫌ひは肉嫌ひ/大木あまり
少年ありピカソの青の中に病む/三橋敏雄
皿の裏までピカソが遊ぶ日永かな/青木仟
梟好きピカソの遊びごころの壺/高澤良一
紙屑のピカソも燃ゆるわが焚火/山口青邨
ピカソ展うしろに誰かゐる遅日/窪田英治
日盛りやピカソ展出て腹へりぬ/榮水朝夫
眼光はピカソのごとし羽抜鶏/堀越せい子
ピカソの絵片目で桜見て居りぬ/中島陽子
花粉症のまなこ瞠きピカソ観る/田村一翠
蛍火にピカソの目鼻とびちがひ/白澤良子
稲妻にピカソの目鼻とびちがひ/白澤良子
蝌蚪うごめくピカソの訃報伝へ来て/青邨
雨傘握る九月ピカソの絵の前も/百崎左人
ピカソ絵に似し夏痩の乳を吸へ/八木三日女
日焼けしてピカソの生家通りけり/藺草慶子
ピカソの馬寒馬となれり大都会/大木あまり
ピカソの忌蓮根縦に切つてみる/ドゥーグル
俳句例:41句目~
ピカソ春に死し夏はての船首の牛頭/竹中宏
駒鳥にパブロ/ピカソの青入れぬ/攝津幸彦
白南風や片目大きなピカソの絵/福本みど里
ピカソ見る人を見てをり霧なき日/中川宋淵
紫雲英田に鴉の黒衣ピカソ逝く/橋本美代子
背後からピカソの片目サラダ盛る/橋本純子
セロリ噛む青の時代のピカソ見て/岡田幸子
蛍合戦ピカソ描けば如何な絵ぞ/橘川まもる
どこからも見ているピカソ冬日和/成田恵子
ばらばらのピカソの顔や木の芽風/仙田洋子
ピカソ展マスクの僧とすれ違ふ/藤井寿江子
ピカソの皿こめかみの汗森で乾く/国村久栄
春一番ちぐはぐにあるピカソの目/大石孝作
餅の耳硬しその後のピカソを見ず/河合凱夫
春愁やひとつあまれるピカソの目/西川織子
寄居虫とピカソの青を持ちて来し/内藤ちよみ
ピカソの目ひとつあまりて去年今年/長谷川双
ピカソの絵皿が見ている地球の裏側/青木比呂
めくばせはピカソの絵より今朝の秋/白澤良子
孫の絵のいつまでピカソ木々芽吹く/小川雅夫
俳句例:61句目~
ピカソの女ににらまれ落花生を食ふ/藤岡筑邨
ピカソの絵ここぞ秋暑につきあたり/河合未光
囀りやクレヨン撒いてピカソ逝く/赤松けい子
あやめむらさき死んだピカソも半裸なれ/竹中宏
ピカソのこと読みし新聞に葱つつむ/北原志満子
鷲とともに駆けおりて来るピカソの目/深町一夫
ジグソーパズルの海の一片ピカソの忌/須川洋子
灼熱のスペインガウディ/ミロ/ピカソ/川崎かほる
ピカソの胸毛消えて梅雨蒸す地下シネマ/伊丹三樹彦
ポロシャツにピカソの片目海開き/澤田緑生「遣跡」
ピカソ忌の蓮根縦に切つてみる/リンズィー、ドゥーグル/J