メーデー歌/労働歌に関連した俳句の例をまとめました。
メーデー歌/労働歌を含む俳句例
雪華麗雪の中なる労働歌/石原八束
凍星は末梢神経の労働歌/赤石憲彦
子を守るや雨のあなたのメーデー歌
青蔦広場の糸取唄は労働歌/鈴木栄子
ある窓は星燃ゆる夜を労働歌/三谷昭
こたへなき雪山宙に労働歌/飯田蛇笏
水際に転ぶ風船メーデー歌/木内彰志
メーデー歌遠し三尺の紙の鯉/皆川白陀
メーデー歌雪形の出る岳の街/北沢/昇
ユダの徒もまた復活す労働歌/加藤楸邨
労働歌聞き終りたる海女沈む/萩原麦草
労働歌蚯蚓うるほひ身を進む/津田清子
メーデー歌吹き上げ来る天守閣/大橋敦子
メーデー歌道玄坂にかかりけり/中谷五秋
噴水や一刻まへのメーデー歌/百合山羽公
風船のひとつのしぼむメーデー歌/石寒太
握力尽くし閉づ朝顔や労働歌/平井さち子
発破もて割りし岩見ゆ労働歌/榎本冬一郎
メーデー歌遠し蚕籠を洗ふ背に/山本つぼみ
一本の白髪するどしメーデー歌/加藤知世子
俳句例:21句目~
老いにきと涙ぐみ聴くメーデー歌/下村槐太
眼細めてジグザグ行進メーデー歌/右城暮石
総身の雨にひたぬれメーデー歌/瀧尻/佳子
白猫の俄か閉ざす目メーデー歌/河野多希女
列の後尾より労働歌押しもどす/榎本冬一郎
労働歌押し寄せ花崗岩かがやく/榎本冬一郎
広場の砂利隙間なしメーデー歌充満/内藤吐天
水飲んでさらばかの日のメーデー歌/湯浅康右
メーデー歌息あらく継がる列の途切れ/内藤吐天
木々満身いかりに芽ぶきメーデー歌/栗林一石路
真二つに電柱旭ざしメーデー歌/赤城さかえ句集
屋根塗る掌でメーデー歌にこたえている/熊谷愛子