博多祇園山笠に関連した俳句の例をまとめました。
博多祇園山笠を含む俳句例
博多山笠男走れば街動く/鮫島康子
人よけて氷塊通す飾山笠/伊藤てい子
四ツ足を啖ひて祇園山笠へ/小川軽舟
追山笠や父なつかしき肩車/小島隆保
すれ違ふ追山笠くづれ雨脚に/古舘曹人
ふるさとの山笠立てる博多駅/下村梅子
入港の汽笛のひびく飾り山笠/長崎島星
山笠が立てば博多に暑さ来る/下村梅子
山笠の果てし通りに宵の雨/佐藤冨士夫
山笠人形眦の向きみな違ふ/鮫島春潮子
朝山笠や大きな肩の揃ひたる/津上清七
東まだ一番山笠に明けてこず/佐藤裸人
追山笠に山門あけて承天寺/小原菁々子
追山笠の人出は夜を徹しをり/稲畑汀子
初寄りの山笠の法被の強かりし/中野賢二
山笠舁いて博多人とし子の育つ/林加寸美
山笠飾るはじめの棒を横たふる/林十九楼
追山笠のすみたる暁けの鎮み能/江口竹亭
山笠立ちて博多に宵のつゞきけり/江口竹亭
山笠見るや五寸の隙に身を入れて/小西和子
俳句例:21句目~
山笠なだれのしりへ漂へる日傘かな/清原枴童
飾り山笠見し夜のあら煮旨かりし/堀之内末子
山笠の助走も見せず発進す/池田守一「自鳴鐘」
空は青海波山笠の飾りつけが終つた/吉岡禅寺洞
山笠のたそがれが人形のひとみからくる/吉岡禅寺洞
山笠を舁く脚に力が入り揃ふ/岡部六弥太「夜須野」
コバルトの空の下からきた山笠見の人たち/吉岡禅寺洞
ぬかるみのかゞやきその奥に夜の山笠がある/吉岡禅寺洞
山笠の印象をのせて揚羽が庭をとんでいつた/吉岡禅寺洞
大太鼓の音を合図に東雲の四時五十九分/走れ!山笠!/恒成美代子