福笑ひに関連した俳句の例をまとめました。
福笑ひを含む俳句例
目隠しの子の大頭福笑/轡田進
福笑妻も座敷の人となり/青木景信
目の一つ畳にはづれ福笑/村上凡花
福笑目鼻集めて畳みけり/藤松遊子
にはとりの鶏冠さまざま福笑/中田剛
福笑すぐに終りて老夫婦/白岩てい子
はじめより笑へる目鼻福笑/大橋敦子
福笑ひ大き笑ひの輪の中に/上田春日
袖摺りて鼻の行衛や福笑ひ/増田龍雨
捨松も小町も居りて福笑ひ/太田昌子
鼻置いて眉つけやうや福笑/原山夏人
横顔の鏡をよぎる福笑い/曽根新五郎
畳まで日射のびくる福笑ひ/根岸善雄
病人がひとりまじりて福笑/細川加賀
目隠しの闇に母ゐる福笑ひ/丹沢亜郎
眦を上げてをりても福笑/後藤比奈夫
のうのうと眉目へだてぬ福笑/矢田挿雲
ふだんなら多分笑はぬ福笑/後藤比奈夫
もう一度福笑して寝かさるる/河野美奇
朝よりの雪に灯を入れ福笑ひ/藤村克明
俳句例:21句目~
福笑と同じ顔して笑ひけり/大崎ナツミ
福笑ひ寂しき顔となりにけり/内田美紗
福笑よりも笑つてをりにけり/稲畑汀子
福笑をとこは眉をはねて置く/茂恵一郎
福笑大いなる手に抑へられ/阿波野青畝
目隠しの中が真つ赤や福笑ひ/阿部静雄
福笑山茶花散らすごとくなり/中島月笠
賑やかな小母さんが来て福笑/太田道子
福笑ひ嘘うつくしき京ことば/角川春樹
福笑ひ四人姉妹のはなやげる/佐藤ちさと
目隠しが透いて見えたる福笑ひ/籾山梓月
若ければ意地を張るべし福笑/関口比良男
福笑ひふたたびみたび笑ひ合ひ/瀧澤伊代次