ロビーに関連した俳句の例をまとめました。
ロビーを含む俳句例
山の湯の宿のロビーに絵蓬/酒井武
ロビーにも脚立働く十二月/山田弘子
七夕の夜の到着ロビーかな/黛まどか
客よせてロビーの遊避寒宿/亀井糸游
歌舞伎座のロビーの隅の花氷/北河翠
郭公や朝のロビーに朝の歌/白岩三郎
鏡餅かざり国際線ロビー/佃/怜恵子
受付のロビー華やぐ初句会/長崎小夜子
待ち合はすロビーの前の造り滝/塙きく
毛皮あひ似たりロビーの立話/行方克己
浜へ出るロビー近道ソーダ水/稲畑汀子
犬曳きてロビー縦断避暑夫人/後藤夜半
迷子の前ロビーの金膨れくる/伊丹公子
逢引のホテルのロビー春の雷/田中冬二
一弦琴ロビーに飾り避暑の宿/上溝かつら
三鬼忌のロビー葉巻の香りして/池田秀水
空港のロビー遍路杖突きをさめ/飯島晴子
オペラ座のロビーさながら毛皮店/木原苑生
ロビーから浜に出て行く海水著/神田九思男
回転ロビー海向くときは冬日射す/山田桂梧
俳句例:21句目~
春陰を配しロビーを引き立たす/後藤比奈夫
立つ朝の驟雨にロビー灯を殖す/殿村莵絲子
菊の束ロビーの椅子をひとつ占む/池田秀水
賀詞交すこけら落しのロビーかな/岩崎照子
ロビー冷房船よりの灯を燦めかす/河野多希女
地球儀まわるロビーで少年の繊い指/伊丹公子
密輸時計の秒音積もるロビーの椅子/伊丹公子
河鹿の声届くロビーにゴムの木睡り/伊丹公子
空港ロビーの対話慇懃に掠める機影/小倉緑村
月下美人のロビーにひらく知らせあり/田中芙美
しぐれよとばかりロビーに人の絶え/久保田万太郎