銅鑼に関連した俳句の例をまとめました。
銅鑼を含む俳句例
出航の銅鑼に闘ふ熱帯/松山足羽
朝曇出航の銅鑼湾わたり/蓑和松徑
出港の銅鑼鳴り夏の神の島/川満苗子
夏天より兵力輸送船の銅鑼/片山桃史
夏潮に水葬礼の銅鑼鳴りぬ/丸山哲郎
秋深し銅鑼を掲げて谿の底/林原耒井
銅鑼の音の一際高き返り花/森美砂子
銅鑼縁より緑青を噴き夏の空/中田剛
海に銅鑼蘗もいま葉いつぱい/成田千空
稲雀ぐわらん～と銅鑼が鳴る/村上鬼城
放生の鵜川に銅鑼を高く打つ/川竹千代子
春節や銅鑼の巨濤に呑まる路地/高澤良一
朝東風や首里城開ける銅鑼の音/坂田静枝
沈丁やまらうどに銅鑼叩かする/野村喜舟
海明けや石葺屋根に銅鑼を打つ/三国眞澄
見殺やじつに静かに百鳴る銅鑼/高柳重信
ナホトカに帰る霜夜の船の銅鑼/福田甲子雄
春立つとカトレヤ丸が銅鑼鳴らす/原田青児
春陽と銅鑼港の迷路の隅まで充ち/伊丹公子
海霧深し昼を夜につぐ銅鑼の音/道川源治郎
俳句例:21句目～
紙銭燃え盆も終りの銅鑼鳴らす/木屋四風子
落葉きよし名残の銅鑼を打ちて別る/及川貞
銅鑼が鳴り冬がはじまる女郎蜘蛛/和知喜八
銅鑼単調ひそと煙草をふかす胃に/河合凱夫
鬼やらふ大いなる銅鑼打ち鳴らし/山下智子
宝珠追うくんちの竜やドラ響く/太刀川虚無
吹雪く扉の銅鑼の音聞きたがへざれ/林原耒井
壱岐埠頭時雨の銅鑼となりにけり/文挟夫佐恵
淋しさにまた銅鑼うつや鹿火屋守/花影原石鼎
みんみんに銅鑼を鳴らしてゐるばかり/馬場龍吉
負くまじきペーロン銅鑼を滅多打ち/下村ひろし
