陸橋に関連した俳句の例をまとめました。
陸橋を含む俳句例
春一番陸橋渡る女弥宜/田村和子
陸橋の眞空白雲秋彼岸/石原舟月
陸橋の没日巨きな花祭/石原舟月
陸橋の高きを渡り山櫻/山西雅子
陸橋の空の白雲秋彼岸/石原舟月
朝焼の軌条聚れり陸橋下/石川桂郎
別れる陸橋がある雑草/栗林一石路
陸橋のらせん階段樟若葉/森田たえ
陸橋を俯き歩く白日傘/松本サキ子
陸橋を渡るひとりに春の月/村田脩
陸橋に満つ朝寒の女学生/草間時彦
昼旱鉄軌綯ひ交ふ陸橋下/石塚友二
陸橋に見送る尾灯十三夜/西村和子
四万六千日の陸橋故郷なし/八木荘一
日脚伸ぶ刺繍枠提げ陸橋に/宮武寒々
桃遠く咲く陸橋に少年暮る/宮坂静生
楽人一団陸橋わたる春烈風/伊丹公子
陸橋に雲うつくしく旅了る/藤木清子
陸橋の坂ゆるやかに朧月/秋元波末子
町凍る陸橋の裾引き入れて/宮津昭彦
俳句例:21句目~
春泥のむかし芋坂いま陸橋/富岡掬池路
西陸橋毀されてゆく大暑かな/蒲みつる
暾にぬれて陸橋の梅さきみちぬ/飯田蛇笏
海霧の陸橋抛物線の情事経て/八木三日女
陸橋の風のむかうにある冬日/富澤赤黄男
陸橋をひらひら越えて寒念仏/古賀まり子
越えきれぬ陸橋泛べてはあみもの/渋谷道
冬の陸橋に立ちて光に潜られる/田川飛旅子
息はづませ月の陸橋マラソン過ぐ/宮坂静生
陸橋をいずれへ降りてゆきても喪/窪田久美
陸橋に汽車にくゞられ桃投げたし/川口重美
陸橋から穂芒もレールも夕日の中/栗林一石路
汽罐車けぶらす冬の陸橋出勤者押す/中戸川朝人