黙祷に関連した俳句の例をまとめました。
黙祷を含む俳句例
秋風に水漬く屍と黙祷す/福田蓼汀
黙祷のまなうら白し油蝉/土屋未知
黙祷の膝病床に終戦日/石田あき子
黙祷の一分無力なる頭脳/石川青狼
堅灰岩仰ぎ黙祷梅雨晴間/岡田日郎
運命の刻今秋嶺に黙祷す/福田蓼汀
雪焼の首を垂れて黙祷す/福田蓼汀
黙祷終ゆ槐の花が川に飛ぶ/秋本高江
黙祷の刻過ぎゆけり鬼やんま/村岡悠
原爆忌介護ハウスで黙祷す/北村恭孝
黙祷の身の影ちぢむ原爆忌/石垣宏子
夾竹桃黙祷一人ひとりかな/菱田久恵
黙祷や秋の蜂来て跳梁す/加藤知世子
納豆汁しばらく神に黙祷す/正岡子規
黙祷に加はる梅雨の羽音あり/下田稔
黙祷すしぐれ落葉の肩に触れ/福田蓼汀
黙祷のまなうら黄なり原爆忌/平田冬か
黙祷のみひらきてをり春の蝉/宮坂静生
黙祷の後しはぶきと椅子の音/鈴木鷹夫
黙祷の男の太いネックレス/黒田みなみ
俳句例:21句目~
黙祷の背ナみな老いし原爆忌/宮坂秋湖
見えぬ目を閉じて黙祷原爆忌/梅木酔歩
黙祷や汗なめて礼す被爆時報/小林康治
黙祷のとき太刀を提げて居り/和久利甫
原爆忌の黙祷田草掴みて立ち/八木原祐計
同窓会まづは黙祷して秋の/いのうえ芙沙
誰彼来ない句会で黙祷めく選句/楠本憲吉
黙祷のしづけさ空にとりまかれ/藤木清子
黙祷のあとそれぞれの日傘さす/柴田和江
ほととぎす黙祷の手の置きどころ/猿橋統流子
黙祷のうなじが並ぶ極暑かな/源鬼彦「北天」
戦争を知らぬ生徒と黙祷す八月十五日正午に立ちて/市村八州彦