彼女に関連した俳句の例をまとめました。
彼女を含む俳句例
ロンドンの旦彼女の秋袷/河野静雲
健康や榾火明りに彼彼女/高田風人子
勝気なる熱帯なる彼女たち/後藤夜半
寒紅を濃くし噂の彼女来る/工藤昭子
居待月彼女遅れし事は常/稲畑廣太郎
彼のそば彼女ゐる筈御慶のぶ/森田峠
彼よりも高き彼女や更衣/高田風人子
私より彼女が綺麗糸みみず/池田澄子
コーラスは彼女らのもの船涼し/森田峠
一本は彼女の為の新酒かな/稲畑廣太郎
彼の手の蛍彼女の籠に入る/石井とし夫
日焼せる彼と彼女と町に逢ふ/高浜虚子
夏帽子顔見えずとも彼女なる/稲畑廣太郎
撫子のやうな彼女と思ひしが/稲畑廣太郎
日脚のぶ土曜の午後の彼彼女/成瀬正とし
日脚伸ぶ彼女の髪は長くなり/稲畑廣太郎
日記買ふ頃となりけり彼女いかに/森田峠
泣ぼくろ彼女もちけりけふの月/山口青邨
花氷ありて彼女にばつたりと/成瀬正とし
草枯や彼女が負籠に鳶ついて/廣江八重櫻
俳句例:21句目~
大試験終へし目に彼女が来るよ/成瀬正とし
彼女たち月下美人がおいしいと/後藤比奈夫
彼女眉目よし未央柳をむざと折る/高浜虚子
彼女踏めばこの庭萌ゆる雪淡し/広江八重桜
キヤンピング写真彼撮り彼女撮り/成瀬正とし
バレンタイン彼女に適ふ奴はなく/伊規須富夫
彼と彼女にときどき交叉する声だ/津沢マサ子
まぶしきまで白きハンカチ彼女のもの/成瀬正とし
彼女の移り気もさうあらう夏夜のほそい窓であり/中塚一碧樓
かるく敲いているドアのそとに、朝の苺と朝の彼女とを感じる/土岐善麿