商売に関連した俳句の例をまとめました。
商売を含む俳句例
茅葺や枯野の口の小商ひ/桃隣
菜の花や和泉河内へ小商い/蕪村
餅花を飾り女の小商ひ/鈴木邦翠
鶯の付子育つや小商ひ/松瀬青々
大いなる日傘のもとに小商ひ/篠原
幼きに背丈合せて初商ひ/毛塚静枝
葭切や舟着く頃の出商ひ/吉田冬葉
旧正や藁沓も吊り小商ひ/小国三平
日曜も無き商売や春の暮/鈴木真砂女
なにがしの酒も商ひ猟の宿/松藤夏山
人日の水打つてより小商ひ/清水基吉
初商ひ屈託もなく手打かな/飯野一瓶
子の腕の商ひ一途日焼濃し/島村久枝
昼寝せる妻も叱らず小商ひ/高浜虚子
蛸壺を商ひ火山おぼろなり/脇本星浪
商売に本腰入るる七日かな/鈴木真砂女
商売の書き入れどきや単帯/鈴木真砂女
北風や戸をさしかけの夜商ひ/小澤碧童
小商ひ殖えし路地うら鳳仙花/中村苑子
沖霞み漁師相手に小商ひ/阿部みどり女
俳句例:21句目~
自転車を止めていさざの小商ひ/森田峠
藤棚の下に商ひをりしかな/高島みどり
水打つて今日の商ひ始まりぬ/神坂光生
しもたやのにはか商ひ酉の市/藤井青杖子
もろこしを焼く裏阿蘇の小商ひ/岸本蛙声
七夕や子供相手の小商ひ/吉武月二郎句集
灯が点いて寝ずの商ひ羽子板市/高澤良一
秋深し奥に問ひつつ小商ひ/鍵和田ゆう子
逃げやすき秋の日惜み小商ひ/小川真砂二
商売の荷を負うてゆく良夜かな/成瀬桜桃子
片蔭商ひ冷たい冷たいわらび餅/百合山羽公
焼跡も夜寒の橋の出商ひ/碧梧桐句集/河東碧梧桐、大須賀乙字選