上京に関連した俳句の例をまとめました。
上京を含む俳句例
上京区五辻六軒春袷/大屋達治
上京や月夜しぐるゝ御影講/九董
行くほどに上京淋し高燈籠/召波
進学生襟足青く上京す/篠宮信子
膝の上京菓子となる若楓/中嶋秀子
石狩の新巻提げて上京す/上牧芳堂
上京は似た人多き紙衣かな/蒼きう
上京は都さびたり松囃子/松瀬青々
物かはゝ上京にあり今日の月/嘯山
上京や友禅洗ふ春の水/河東碧梧桐
初雪や上京は人のよかりけり/蕪村
上京の即日人に聖夜に会ふ/古舘曹人
上京の子とゐる母の寒椿/永田耕一郎
上京の意を怯ますや秋の声/杉山岳陽
上京の父の荷多し燕来る/長/志げを
上京や春は傷みしミルク膜/あざ蓉子
上京や雨の中なる敷松葉/鷲谷七菜子
卒業の娘の晴著持ち上京す/加藤晴子
吉兆をはる~提げて上京す/高浜虚子
柳散る夜もうるはし上京は/田中裕明
俳句例:21句目~
秋雲の凝り上京の意の如し/杉山岳陽
上京に住みて門見の大文字/宮崎君子
上京の三社祭をこころあて/山田弘子
雪を掻くまだきに友上京す/清原枴童
上京の心たのしき蝿を打つ/小原菁々子
上京のはづれの寺や几董の忌/後藤千津
上京の湯どのに続く枯野かな/黒柳召波
女にも上京し春の妻へ帰るか/藤後左右
左京より上京しづか龍の玉/大峯あきら
新蕎麦を打ちて見舞に上京す/勝俣泰享
芋を掘る手をそのままに上京す/高浜虚子
こゝろもとなき雪眼して上京す/阿波野青畝
上京の灯ともし頃や酸茎購ふ/七田谷まりうす