雑誌に関連した俳句の例をまとめました。
雑誌を含む俳句例
山守が雑誌に狭む風邪薬/木村蕪城
日本の雑誌溜りぬ竹夫人/山本歩禅
三月の雑誌の上の日影かな/前田普羅
俳諧の雑誌の数や獺祭忌/楠目橙黄子
北風や夜店尻なる古雑誌/五十嵐播水
新年の部厚き雑誌未婚姉妹/右城暮石
流れ浮く週間雑誌梅雨の川/京極杞陽
雑誌はや二月号なる蔵開き/石塚友二
傘さして雑誌読みゆく春の雨/野村泊月
埋火や子規の句さがす古雑誌/内田百間
夜長かな蛍雪時代といふ雑誌/天槻和木
山雀のをぢさんが読む古雑誌/高浜虚子
薄き雑誌購ひ戻るあたゝかし/相馬遷子
雑誌の見出しの蜜柑の汁沁み/小澤碧童
古雑誌惜しみて積みて青木の実/遠藤梧逸
山がらのをぢさんが読む古雑誌/高浜虚子
年頭句厚き雑誌を割って読む/百合山羽公
支倉忌カタログ雑誌流行りけり/鈴木栄子
春近し丸めし雑誌に肩たゝかれ/川口重美
磯かまどフアッシヨン雑誌焦げ残り/嶋田
俳句例:21句目~
雑誌投げて焚火ゆたかや寮を去る/金子潮
ぶらんこの子の母若し雑誌を手に/原田種茅
回覧雑誌を換へる窓のサイネリヤ/喜谷六花
避暑楽し読まぬ雑誌を借りもする/岩田由美
薄い雑誌が靴箆がわり雪降り出す/鈴木六林男
主婦の手提にキャベツと雑誌湿りあふ/津田清子
姉妹椎の実たべて東京の雑誌よんでる/尾崎放哉
菊に解いて今朝つきし雑誌明るさよ/大谷碧雲居
霧の夜遠くまで雑誌買ひに二人で出る/大橋裸木
屋根の雀に女工らの一人二人雑誌よんでゐる/栗林一石路