鼻梁に関連した俳句の例をまとめました。
鼻梁を含む俳句例
大仏の鼻梁真夏の黒光り/高室有子
殺人を語る女の鼻梁かな/九堂夜想
鼻梁汗かく原爆祭うつろなり/原裕
アネモネに鼻梁の影を見失ふ/須藤徹
太陽と正しき鼻梁と陰隆く/内田慕情
寒晴れの鼻梁に海の風少し/高澤良一
寒西日父の鼻梁に及ばざり/小林康治
小六月隅田川波鼻梁ほど/諸角せつ子
月明や鼻梁片面を陰かくす/斎藤空華
枯芝に鼻梁まぶしく中学生/田中裕明
真剣に鼻梁匍いいる金色よ/阿部完市
金箔をとどめて鼻梁雁渡し/井上康明
飛鳥仏の鼻梁も青し青し蓬/金子兜太
鼻梁が支う沖の残照漂う首/多賀芳子
三日月の光る鼻梁の凍りけり/野澤節子
汽車下りて鼻梁をただす春の霜/松澤昭
金盞花埴輪の鼻梁頭より垂る/西本一都
鼻梁にて二千年紀の初日受く/辻美奈子
わが鼻梁痩せたり蝉も声老いし/木村風師
ゴシックの街月光の鼻梁あり/中戸川朝人
俳句例:21句目~
家を恋ふ鼻梁となりて暖房車/長谷川秋子
涅槃西風鯛の鼻梁をただしけり/木村虹雨
焚火して鼻梁より湧く郷ごこち/牛澤宣子
神将の鼻梁を掠めあかとんぼ/高岡すみ子
秋水へ鼻梁おどおどしていたる/鎌倉佐弓
竹を伐る鼻梁に弾片とどめゐて/熊谷愛子
雪嶺に鼻梁のかげのごときもの/宮津昭彦
万の闘志秘め鼻梁静かな死に顔よ/橋本夢道
伎楽面赤き鼻梁垂れ冬あたたか/大谷碧雲居
むかし巴里祭目くそ鼻梁に乗りあげて/竹中宏
ジヤケツの子鼻梁は吾れに瞳は妻に/大岳水一路