水禍を使用した俳句

水禍に関連した俳句の例をまとめました。

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水禍を含む俳句例

電線の活線這はす水禍駅/右城暮石

まざまざと水禍の町の秋祭/木下夕爾

台風の水禍ここまで壁の線/田中康雄

子を荼毘に水禍の母の涙雁/橋本鶏二

櫛比する家々水禍後も点す/右城暮石

水禍田の一望の黄に秋の雲/宮武寒々

高原の水禍をよそに地蜂焼/飯田蛇笏

伊那谷の水禍の桑の芽の遅し/西本一都

嬰児さへ重し水禍の腕疲れ/鈴木斐佐代

水禍頻々朱き梅雨茸土に水に/野澤節子

渓埋めし水禍の岩に落葉はや/福田蓼汀

積み捨てし水禍の畳赤のまま/渡辺文雄

ぎらぎらと嗄れた声浮き水禍の田/隈治人

三日月や水禍の稲はなほ刈らず/福田蓼汀

十七夜水禍の村を照しけり/北須賀トシ子

去ぬ燕水禍の町を振り向かず/丸山渓風子

川涸れて水禍のままの田と平ら/亀井糸游

水禍の地過ぎて車窓に海現はる/右城暮石

震災/引揚/水禍一生そぞろ寒/近藤一鴻

水禍後の米とならざる稲刈れり/山本つぼみ

俳句例:21句目~

農冬至男水禍の土砂を踏み嘆かふ/西本一都

枇杷熟れて水禍もすでに遠き日に/石黒不老坊

水禍より起き立ちてはや鴨を撃つ/百合山羽公

蛇なども水禍のそとにありえざり/百合山羽公

水禍死やじゃりじゃりと食ふ生キャベツ/百合山羽公

保線夫等が踏んで香はなつ水禍の紫蘇/赤城さかえ句集

水禍を率てショートパンツの乙女の脚/赤城さかえ句集

すぐり熟る水禍の日高思ふとき/福田甲子雄「白根山麓」

痩せ鴉居りて水禍の河原かな/浜田徳子「かつらぎ選集」