道路に関連した俳句の例をまとめました。
道路を含む俳句例
異国めく湾岸道路冬霞/塙きく
立待の鉄板道路多き街/飯島晴子
梢狭き二等道路の柳かな/正岡子規
猫柳道路に生えて新開地/京極杞陽
草炎や改修道路突如切れ/津田清子
鳥雲に湾岸道路運河越ゆ/上島顕司
真つ直ぐに囚人道路秋の霜/安田敏子
神輿舁道路端に腹ごしらえ/高澤良一
金屋の座敷が道路より見ゆる/澤田薫
震災忌はたち余りの道路工/石塚友二
露けしや囚人道路の鎖塚/三幣芙佐子
ぐいと反る湾岸道路夜涼の灯/高澤良一
冬凪の海岸道路出来つゝあり/高濱年尾
未完成道路の広さ向日葵咲く/右城暮石
梅雨どきの湾岸道路灯の連鎖/高澤良一
湾岸道路分岐繰り返して晩夏/山根真矢
網走の囚人道路ななかまど/中越津代子
道路ほど寂しきは無し羽抜鶏/永田耕衣
道路よく掘り起されて十二月/棚橋澄子
道路より土間低うして種物屋/玉川鴦鳴
俳句例:21句目~
お彼岸の道路に穴をあけてをり/吉田汀史
ゆく春や道路に大きな穴ひとつ/工藤克巳
本購わな二月無慚な道路を越え/寺井谷子
竹煮草道路予定地のフェンス/澤柳たか子
葬発ちしあとの道路を人出て掃く/神田孝
陽炎のごときが死んでおる道路/鳴戸奈菜
日盛りのふと日かげりし道路かな/高濱年尾
白線は道路を逸れず梅雨に入る/細谷ふみを
道路ふさぐバタ屋の群も年逝かす/岩田昌寿
道路掃いて地の塩たらむ年暮るゝ/岩田昌寿
黄金道路より見て貧しき昆布拾ひ/斎藤朗笛