吉野の花会式に関連した俳句の例をまとめました。
吉野の花会式を含む俳句例
花会式青年僧の大反身/内川恵
漆黒の薬師輝く花会式/平尾圭太
花会式道中奉行の鯰髭/杉山青風
旅人も燭継ぐ雨の花会式/上村末子
童の居眠る吉野花会式/穂苅富美子
花会式献茶点前の白袱紗/石垣幸子
花会式迎へ提灯僧てらす/田中菅子
内陣の鬼の酔ひぶり花会式/植原抱芽
椿さく寺の戸ぼそや花会式/松瀬青々
燭ふえて献花息づく花会式/水内菊代
管長の籠揺れて着く花会式/水谷芳子
花会式夜空に塔は忘れられ/丸山哲郎
花会式薬師如来を眠らせず/菖蒲あや
花会式進む毛槍の花に触れ/岩鼻笠亥
蔵王堂幕をめぐらし花会式/寺崎清子
おぼろ夜を金堂灯る花会式/水原秋櫻子
仏身にさだかな木目花会式/河合佳代子
日光月光瑠璃光如来花会式/窪田あさ子
朴の花会式に宝珠解かむとす/大橋敦子
花会式かへりは国栖に宿らんか/原石鼎
俳句例:21句目～
花会式の散華飛びくる膝の上/矢島暉子
花会式蕾のまゝに修しけり/和泉喜代子
花会式造花は匂ひ持たざりき/塩川雄三
鬼踊そばへいろ濃く通りけり/永作火童
ししむらの皺む鬼出づ花会式/能村登四郎
仏三尊ぬれいろまさる花会式/恩賀とみ子
稚児よりも僧うつくしき花会式/角川春樹
花会式花散る昼夜わかたずに/金子無患子
ラムネ以外欲しきものなし花会式/右城暮石
花会式村びとすこしつどひたる/水原秋櫻子
花会式造花にいのちありて褪せ/橋本多佳子
