熱帯夜に関連した俳句の例をまとめました。
熱帯夜を含む俳句例
水槽の魚を照明熱帯夜/長田等
窓明り皆煌々と熱帯夜/関口美子
反転々白むには間の熱帯夜/及川貞
樹に眠る蝉一点の熱帯夜/対馬康子
顕わなる巌を憶え熱帯夜/大西淳二
ビールまづ女に注ぐ熱帯夜/寺岡捷子
一卓を旅に囲みし熱帯夜/篠崎代士子
中天に赤き月あり熱帯夜/川崎ヒデ子
付添の固きベツトや熱帯夜/神田道子
浴みても贅肉多し熱帯夜/殿村菟絲子
潜水艦のごとく眠りぬ熱帯夜/森須蘭
熱帯夜万年筆のインク漏れ/柴田奈美
熱帯夜天降る駱駝と異邦人/白石司子
熱帯夜赤子怒りて泣きとほす/下田昭
かなぶんの第一弾の熱帯夜/百合山羽公
ふくらはぎ重ねて淋し熱帯夜/横山白虹
熱帯夜きのふ蛇みて妻病みし/斉藤夏風
熱帯夜天使のやうな冷気来し/小関桂子
蛇皮線を鳴らし古酒飲む熱帯夜/堀古蝶
見飽きたる顔が隣に熱帯夜/加藤早記子
俳句例:21句目~
鳩の背を撫でゐし夢よ熱帯夜/横山白虹
サスペンスドラマのつづく熱帯夜/長田等
手と足と分からなくなる熱帯夜/五島高資
掌にあばら鎮め商旅の熱帯夜/大西やすし
熱帯夜しかけのように米とぎに/山崎愛子
熱帯夜しやうことなしに北枕/佐々木久子
熱帯夜一服つけんと起き出しぬ/高澤良一
熱帯夜窓下に鳩のくぐもり鳴く/横山白虹
熱帯夜を朦朧と来て絵金の町/たむらちせい
透きとほるものばかり飲み熱帯夜/村田緑星子