舟歌(船唄)に関連した俳句の例をまとめました。
舟歌(船唄)を含む俳句例
早死の父の船唄夕桜/佐藤鬼房
早死にの父の船唄夕桜/佐藤鬼房
秋興の舟唄下る最上川/高澤良一
箸紙に最上舟唄渓紅葉/小原啄葉
舟唄の白息あげて最上川/森玲子
船歌や梦に聞つゝ閨の中/正岡子規
万緑や舟唄水に谺して/土屋うさ子
壇の浦を船歌哀れに夕陽す/寺田寅彦
春眠の奥に船歌旅恋ほし/平井さち子
舟歌に月こそ出づれ春の海/藤野古白
夫に和す舟唄や霧の別れ唄/外澤秀子
最上川舟唄消えて瀬波雪/文挟夫佐恵
舟唄に冬波こたへ最上川/松尾いさ子
舟唄に最上の天の高きかな/岩崎照子
舟唄のゆらりと最上川残暑/田中君子
舟唄や水棹にからむ花菜屑/増田富子
銭を乞ふボルガ舟唄雪深し/桂樟蹊子
舟歌のやんで物いふ夜寒かな/正岡子規
口中はおぼろ月夜で舟唄よ/多田ゆたか
最上川舟唄のその雪見かな/今井杏太郎
俳句例:21句目~
稲舟も舟唄も失せ雪しまく/文挾夫佐恵
舟唄や梅雨の水嵩増やしつつ/館岡沙緻
舟唄や水面のほかは雪づくし/藤原照子
霜降の日を舟唄に惜しみけり/才記翔子
柳葉漁るアイヌ舟歌雪がふる/野見山朱鳥
餌をはこぶ蟻にボルガの舟歌よ/滝口/悟
いてふこんじき舟唄をうたはんか/松澤昭
みちのくの舟唄ひびく雪後の天/佐川広治
アネモネに黒の舟唄聞かせたる/近藤季美
櫓にあはす最上舟唄梅雨あをし/中村翠湖