髑髏に関連した俳句の例をまとめました。
髑髏を含む俳句例
夕かほのそれは髑髏か鉢叩/蕪村
ゆふがほのそれは髑髏歟鉢敲/蕪村
一休の髑髏と語る日永哉/寺田寅彦
十萬の髑髏の夢や草の霜/正岡子規
宵闇や髑髏経よむ紀路の山/中勘助
濁酒あり星と野犬の髑髏/金子兜太
焼跡の兜おこせば子の髑髏/中勘助
狐火や髑髏に雨のたまる夜に/蕪村
野を焼や小町が髑髏不言/高井几董
髑髏圖も弱冷房裡国芳展/高澤良一
髑髏磨く砂漠の月日かな/津田清子
世のあやめ見ずや菰の髑髏/服部嵐雪
五月闇髑髏に密な縫目あり/石川洋子
地芝居の紙で拵へたる髑髏/岩崎皓子
降る雪や野には舌持つ髑髏/夏石番矢
から鮭の髑髏に風の起るかな/正岡子規
五社堂の髑髏に春の影立てり/今野治子
夕立の叩き出したる髑髏かな/正岡子規
春水に髑髏となりて映りけり/仙田洋子
踊るなり月に髑髏の影を曳き/三橋鷹女
俳句例:21句目~
陽炎や髑髏の方へそぞろ神/加藤知世子
雑炊に顎動かせる髑髏かな/磯貝碧蹄館
髑髏みな舌うしなへり秋の風/高橋睦郎
鰒汁や髑髏をかざる醫者の家/正岡子規
螻蛄鳴くや漆かぶれの髑髏/小島ノブヨシ
髑髏に眼あるかに冥く梅雨深し/福田蓼汀
日ざす喫泉濡れけるままに髑髏消ゆ/磯貝碧蹄館
髑髏の眼われを見詰めて黴びてをり/野見山朱鳥
山あひの月にぞ語る莫斯科にわかき妻もついく髑髏ども/与謝野鉄幹