船酔いに関連した俳句の例をまとめました。
船酔いを含む俳句例
信より船酔早し桜鯛/細谷定行
船酔の鏡覗きぬ木下闇/宮武寒々
船酔の欠食五回四月馬鹿/大橋敦子
船酔の缺食五回四月馬鹿/大橋敦子
船酔ひの少し残りて沖膾/森田君子
船酔ひの残りし枕祭笛/稲垣きくの
船酔のすこし残りし夏料理/池田秀水
船酔の消えゆく紀州桜かな/鈴木鷹夫
船酔の猟犬すぐに役だたず/久米白灯
蝗捕済み船酔のごとくあり/上原富子
鰊番屋に船酔いが置いてある/山陰進
土踏めば船酔さめて春の風/岩谷山梔子
晩年や船酔いのよう田水沸く/児玉悦子
船酔の眼に花茣蓙の花が燃ゆ/福永耕二
花揺るゝは船酔に似て昼日中/高澤良一
荻原やおろかさは船酔に似て/新間絢子
蓮如忌の舟酔ひ薬乞はれけり/伊与幽峰
べら釣れずなり舟酔を感じをり/松下鉄人
悪阻とは船酔に似て籐寝椅子/嶋田摩耶子
舟酔はかなし鱚よく釣れながら/小汐大里
俳句例:21句目~
船酔のあとかたもなしソーダ水/山田弘子
船酔のごとくに春のなかばかな/鈴木了斎
船酔のまだ続きをりかごまくら/刈谷幸子
船酔の首を振つては白熊となり/藤後左右
船酔ひの一人が横にかるた切る/鈴木太郎
船酔ひの被くにうすき貸毛布/文挟夫佐恵
船酔ひやうるさくまとふ春の蝿/安田和義
遊船を下りて船酔らしきもの/小林沙丘子
船酔ひにべら美しく上がりけり/石名田石泉