野球に関連した俳句の例をまとめました。
野球を含む俳句例
日雷女に流行る野球帽/黒岩秀子
野球部の坊主頭や紅蜀葵/冨田正吉
黄金の蓮へ帰る野球かな/攝津幸彦
三寒の空へ飛び出す野球帽/原田和子
夏近し野球部のみな丸坊主/橋本榮治
異口同音に野球専修百千鳥/香西照雄
緑蔭の野球の球が緑蔭ヘ/鈴木洋々子
野球見の大日輪に魂酔へり/飯田蛇笏
野球部の大声の初詣かな/甲斐多津雄
夕立や野球の子等は物置に/下崎真理子
校名の消えて野球の夏終る/足立みつお
野球帽阿弥陀被りに踊りける/渡辺倫子
銀杏散る野球少女の帽子にも/仙田洋子
霜柱野球の児等にくずされる/田原弘子
上海陥落工場野球よく晴れたり/細谷源二
工場野球軍籍もてる掌をひらく/細谷源二
廃校の野球ベースに木の葉とぶ/水田江葦
梅雨晴や野球知らねばラヂオ消す/及川貞
野球観に母の日の妻連れ出しぬ/奈良文夫
高架より見ゆ土間の芋野球具も/宮武寒々
俳句例:21句目~
少年野球わあわあと蝉じいじいと/宮坂静生
工場野球外野手兵となりて戻らず/細谷源二
月の寺蓮華は野球をして眠らない/西川徹郎
淫らな野球する野球人しびとばな/西川徹郎
スポンサーのご好意によりまだ野球/筑紫磐井
薬罐灼けすぐにアウトとなる野球/八木三日女
夕焼の空のサイレン野球果つ/雨月/大橋櫻坡子
脚冷えて立ちて観ていし孤児の野球/鈴木六林男